飯能アルプスを歩いたはなし

 天覧山から伊豆ヶ岳に至るまでの飯能アルプスを3回に分けて歩いたのでそのときのはなし。

 

1回目:天覧山から天覚山まで

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 飯能アルプスとかぶっちゃけ丘だし、飯能駅から子の権現まで歩くのだって余裕っしょくらいの気持ちで行ったのが去年の夏。一回目の飯能アルプスだった。

 まあ、心意気はともかくとしても、行ったのが8月下旬というのがまずかった。ヤマノススメの2期でひなたたちが夏休み中で無限に時間があるにもかかわらず、不自然なほどに地元の山を避けていた理由がわかりますか? そう、夏の埼玉はクソみたいに暑いのです。

 結果として暑さにやられて途中で2回くらい死んで、なんとか天覚山まではたどり着いたものの、そこでリタイヤという結果になった。

 これの前の二子山でも、この後に登った雲取山でも暑さでバテてたので、この時期はわりと本気で自分は登山に向いてないんじゃないかと悩んでいた。

 雲取を登ってる途中辺りで、どうも自分がバテるのは汗をかきやすい体質なのに水ばかり飲んでいるせいではないかと気づいて、それ以降、行動中は意識的にスポーツドリンクを飲むようにしたらあまりバテることがなくなった。

 一応このときは目的として、真夏になるべく疲れないように歩く方法を探るってのと、バーナー買ったのでそれを使ってみるというのがあったので、そのへんはそれなりに達成できた気がするから(今になって考えれば)良かったのかなあとも思う。

 

例のごとく飯能駅からスタート。

 

日常に忍び寄るアイマスの手。

 

ついでなのですずきの前を通って、

 

天覚山から登り始める。

 

とうのす(なぜかとうのすでは変換できない)山についたのが9時過ぎくらい。この時点で30℃。多峯主山を降りる途中あたりで一回バテた。

 

多峯主山山頂の眺め。西武は山を切り開いて街を作ってきたんだなあという気持ちになる。

 

飯能アルプス、ゴルフ場の脇とか民家の脇とか通っていくので、ハイキングという感じでもないし登山という感じでもあんまりない。

 

ねんがんのカレーめん。

 

なんとか天覚山まではたどり着くも、体力的に無理だったので、今回はここで撤退。子の権現は遠かった。

 

天覚山の山頂のすぐ下はちょっとした広場になっている。昔は神社があったのだとか。

 

帰りの駅でユガテってなんだろうをやってきた。

 

2回目:伊豆ヶ岳から子の権現まで

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 1月に、どっか行きたいけど適当に近場でちゃちゃっと登れる山でもないかなと思って色々見てて、ここならまあ雪が積もってたりすることもないだろうし子の権現巡礼にもなるし丁度いいかってことで行ってみたルート。

 伊豆ヶ岳にハードでロックな岩登りルート(非推奨ルート)があって思いの外楽しめる登山だった。

 登ったのがぎりぎり初詣シーズンだったのもあって、子の権現で鐘を撞く参拝者が多く、登山中にも時折鐘の音が聞こえてきた。ゴール地点を音で知る登山というのもなかなか珍しい体験だったと思う。

 

この日は正丸駅からスタート。正丸という駅名は近くの正丸峠からつけられたもの。一説には、昔、正丸という人が母親を背負って峠越えをしたことから正丸峠というらしい。

 

登山道入り口。

 

前回と違ってわりあいちゃんと山なので、そこそこ眺めはいい。

 

みんな無視してどんどん進んでたけど、一応非推奨ルートになってる鎖場。

 

まあ自分も登るわけだけど。ここは二子山より怖かった。

 

登りきると流石に眺めがいい。

 

鎖場からちょっと進むとでかい岩があって道が途切れているのだけれど、実はこの岩が道で、よじ登るのが正解(あとから来た人に教えてもらった)。

 

肝心の伊豆ヶ岳そのものはそんなに眺めが良くない。

 

うなぎ(龍神)を食べてはいけない。

 

天目指峠は登山道と一般道が交差しているのだけれど、ここには立派な記念碑があって、当時は重要な道路だったことを忍ばせる。

 

子の権現へ向かう並木道。埼玉県なので当然階段は崩落している。

 

子の権現。自転車で参拝に来ている人が結構いた。

 

例のわらじとか下駄とか。

 

裏手からの眺めがいい。条件が良ければスカイツリーも見えるとか。

 

3回目:天覚山から子の権現まで

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 2月の中旬に行ってきた。このルートを最後に回したのはいくつか理由があって、一つにはあんまり歩いて面白そうじゃないなっていうのと、もう一つには国土地理院の地図にルートの記載がなかったので、なんとなくちゃんと行けるのかどうか半信半疑だったっていうのがある。ルートの記載がないってことは、あんまり道が整備されてないということも考えられるので、行くとしたらある程度準備して、地図とコンパスの使い方の練習がてらに行く感じになるかなって。

 ところで、一人で山登ってるときに、自分とほぼ同じペースだけどちょっとだけ遅い人とかグループとかがいたりすると緊張しませんか? 私は緊張します。追い抜いた直後になにか取り出したりする用があってでザックをおろして小休止している間に抜き返されたり、それをあとからまた追い抜いたりするの、なんか微妙に気まずくて苦手。競争してるわけじゃないんだけど競争っぽくなっちゃうし。(自意識過剰)

 この日は気温は結構高めで、歩き出してしばらくしてからフリースとセーターを脱いだのだけれど、風もかなりあったので、歩いている間はともかく、立ち止まると一気に冷える感じだった。ウインドブレーカー代わりにカッパを着ていって正解だった。

 そういえば去年高尾山や武甲山行ったときはまだ普通の靴で歩いてたんで、最後のほうは足の裏がめちゃめちゃ痛くなってたんだけど、今の登山靴にしてからは足が痛くなるってことがなくなったなあってことを不意に思ったりした。普通の靴だと6時間以上歩くと結構足がしんどかったような記憶があるけど、登山靴だと6時間程度ではまだまだ余裕でガンガン歩ける感じがある。

 

東吾野からスタート。

 

とりあえず天覚山から。

 

だいたいこんな感じの道が延々と続く。

 

芸術点が高い。

 

この看板が見えてきたら道を間違えたという証拠なので引き返しましょう(このまま直進して思いっきり迷った)。

 

さっきの発破の看板は石灰をとってる鉱山のもの。

 

いい加減歩くのも飽きたなと思ったあたりで唐突に子の権現の駐車場に出てゴール。

 

余談:ここなちゃんかわいいよね

 

 最近は山に行くときは地理院地図を印刷したものを持って、スマホにヤマップの地図を入れて行くことにしている。ヤマップではヤマノススメとコラボして巡礼マップを提供しているので今回はそれを利用した。地理院地図のほうは1月の上旬に印刷した時点では飯能アルプスは道として記載されていなかったので、ヤマップの地図を参考に自分で赤ペンでルートを描いていった。

 ところが、後日改めて地理院地図を見てみると、今度は飯能アルプスのルートがちゃんと地図に記載されていた。いつ更新されたんだろうと思って更新記録を調べてみたら、1/24にビッグデータをもとにした修正がされていたという次第。

mag.yamap.com

 そもそもヤマップは事前にDLした地図とスマホGPSを利用してオフラインでも自分の位置や軌跡がわかるようになるアプリで、この軌跡のデータがビッグデータとして国土地理院に提供されている。

mag.yamap.com

www.gsi.go.jp

ヤマップの中の人はここなちゃん推し。

つまり、

ここなちゃんが可愛い

ここなちゃん推しなヤマップがヤマノススメとコラボする

ここなちゃんを崇拝する登山者が大挙して巡礼ルートを巡る

ここなちゃん巡礼路がビッグデータとして国土地理院に渡される


ここなちゃんの可愛さが地理院地図に記載される

ということ。