歩いた記録2

5月:榛名山

 今回はわりと前々から計画だけはしていた榛名山へのハイキング。

 基本的に「関東ふれあいの道」をたどっていくつもりなので、登山というよりもウォーキングに近いものになるはず。

 「関東ふれあいの道」というのは関東地方1都6県をぐるりと巡るハイキングコースのこと。正式名称を「首都圏自然歩道」といい、国の計画で整備されているわりとちゃんとしたものらしい。だいたいどこもきちんと整備されていて、基本的には特別な装備などがなくても手軽に歩けるのが特徴。これから山登り始めてみようかな、みたいな人にはうってつけ、だと思う。

 ヤマノススメに登場する山でいうと高尾山や棒ノ折山などが「関東ふれあいの道」に指定されている。

 詳細は以下の環境省のサイトを参照のこと。

NATS 自然大好きクラブ |長距離自然歩道を歩こう!

 

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群馬県 - コース15/榛名山へのみち

 今回のメインルート、「関東ふれあいの道」の「榛名山へのみち」。このルートは榛名神社から氷室山、天目山、七曲峠を経てヤセオネ峠へ向かうコースになっている。

 今回は高崎駅からバスで榛名神社へ向かい、途中、七曲峠のあたりで一旦コースを外れて榛名富士へ寄り道する予定。ヤセオネ峠からは次の「榛名から水沢へのみち」に接続する。

 

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群馬県 - コース16/榛名から水沢へのみち

 「榛名から水沢へのみち」は「榛名山へのみち」から続く「関東ふれあいの道」。ヤセオネ峠から伊香保温泉を経て麓の水沢まで続いている。今回は途中の伊香保温泉まで向かい、温泉でひとっ風呂浴びてからバスで水沢駅まで行って帰宅する予定。

 

 「榛名山へのみち」が8.2km、「榛名から水沢へのみち」は伊香保温泉までで5kmの計13.2kmなので、全体の距離はそれなりにあるものの、途中の榛名富士への寄り道を考えても十分に歩ける距離だと思う。

 伊香保温泉から水沢駅への路線バスは調べたところ夜9時くらいまで運行しているので、多少予定が押したとしてもちゃんと日帰りできる。

 

 そういうわけでこの日は8時位に高崎駅に到着。コンビニで朝飯を調達してから8:30のバスに乗れば9:40分には榛名神社に到着だ。

 

 ……という予定のはずだったのだけれど、諸事情により榛名神社の12Kmくらい手前のバス停で降ろされる羽目に。

 

 諸事情の様子。

www.haruna-hc.jp

 実はこの日は榛名山ヒルクライムレースの大会が開催されていたため、榛名神社周辺はすべての車両が全面通行止めだった。なお私がその事実を知ったのは高崎駅でバスに乗ったときである。数日前に群馬バスのサイトで時刻表調べた時はそんな話は全然出てなかったような気がするんだけどなあ……。

 突然のことで頭が真っ白になりかけたけど、12km程度ならまあ歩けるだろうというれいせいなはんだんの結果、私はいまバス停に立っている。ええ、わたしのはんだんりょくはせいじょうですし榛名は大丈夫です。

 そんなこんなで9:10ごろにバス停を出発。榛名山ヒルクライム榛名神社コース、徒歩の部の幕は切って落とされた。

 

 たぶん前の方に見える山が榛名山だと思う。天気が良いので自転車に乗るにはうってつけの日だったろう。

 

 10:15分ごろ榛名神社の一之鳥居に到着。やっぱり神社は一之鳥居から歩いて参拝しないとね(白目)

 

 一之鳥居からしばらく行くとヒルクライマーが群れをなしていた。どうも大会そのものはあらかた終わっていたみたい。

 もう少し先の方で、「こんなところまで歩いてきたんだから持っていきなさい」と大会のスタッフの方から羊羹とスポーツドリンクのおすそ分けを頂いてしまった。ありがとうございます。

 

 そんなこんなで11:15分ごろに榛名神社へ到着。タイムはだいたい2時間5分。時速5-6kmといったところか。わりかしいいタイムだったんじゃないかと思う。

 さて、ここからが本来のスタート地点。

 オレはようやくのぼりはじめたばかりだからな、このはてしなく遠い榛名山をよ(未完)

 

 神社はあまり詳しくないのだけれど、たしか普通あんまり随身門ってないよね。

 

 三重塔とか五重塔って仏舎利を収めるための仏塔じゃなかったっけ?

 この先には七福神とかも祀ってあった。さすが修験道、神仏が完璧に習合してる。

 

 通行止めのおかげで神社の職員を除いてはマジで人っ子一人居なかった。神社の敷地をほぼ独り占め状態。ここまで歩いてきてよかった。

 榛名神社は崖沿いに岩を削って建てたような神社で、梁山泊のような山賊の秘密基地っぽい雰囲気が漂っていて妙にかっこよかった。

 

 観光客で賑わう境内の様子でも撮影しようと思ってたんだけどなー残念だなー(棒)

 

 榛名神社のちょっと先にある九折(つづら)岩。ここだけは榛名というより扶桑っぽい。このあたりからようやく登山道っぽい道になる。

 

 相変わらず人がいない登山道を歩いていると、突然がさごそ音がしたので、熊だったら死ぬなー、猪でも死ぬかもなーといろいろ覚悟を決めていたら、こいつが出てきた。誰だお前。(カモシカです)

 実はカモシカってもっと北の方の生き物だと思ってたので、こんなところにいるとは全然知らなかった。もっというとカモシカとトナカイの区別があんまりついてなかった。

 帰ってから調べたら、カモシカっていうのは好奇心が強い動物らしく、わざわざ人間を見に来たりすることもあるのだとか。たしかにあんまりこっちを警戒してる様子がなかった(こっちは初めて見る野生動物にびびって早くどっか行ってくれと思ってたのに!)。

 

 氷室山のあたりから見た榛名湖。

 氷室山と天目山のあたりはとことん整備が行き届いていて、山を登るというよりはひたすら階段を登っていた。ひたすら階段を登るのもそれはそれで辛いし飽きる。

 天目山のあたりで前日までの寝不足がたたって強烈な眠気が襲ってきたので、適当なベンチでしばらく昼寝。寝不足で山登ると途中でバテるので気をつけたい。

 七曲峠の手前で榛名湖へ抜ける近道があったのでそれを通って榛名湖へ。

 

 雪がないとあんまりそれっぽくない榛名富士

 

 榛名湖周辺は滅茶苦茶な勢いでツツジが咲いていた。

 

 せっかく榛名富士があるので登っていきましょう。

 

 登った。

 

 わざわざ登山道が整備されてないという看板が立ててあったけれど、登ってみるとわりと普通の登山道だった(元埼玉県民並感)。むしろここ以外の登山道が整備されすぎていて物足りないという印象さえ受ける。まあ、車で榛名湖まで遊びに来て、ちょっと周りを散策しよう、という人向けにはあれくらい整備されている方がいいのだろうけれど。

 

 時計を見たらもう15時前だったので、すこし予定を巻いて下山はロープウェイ。

 七曲峠に戻ってヤセオネ峠に向かう。

 

 ヤセオネ峠へ向かう途中には、こんな感じのアスレチック修験道スポットが点在している。鎖場やはしごなんかもいくつかあるので、時間があればゆっくり回りたかったが、そろそろ時間がない。急がないと日が暮れる。

 

 修験道やってると、こういう岩を見たらとりあえず上に登って石仏とかを置きたくなるらしい(偏見)

 

 16:55ごろヤセオネ峠到着。いい加減暗くなり始めたので伊香保温泉まではバスに乗ろうかなと思って時刻表を見たら終バスが16:42だったことを知り、どうしたものかと頭を抱えているところ。

 伊香保温泉までは、車道を通って行くと約8km。途中で暗くなっても車道なので安心安全。

 登山道を通っていくと約5kmだけど、下りの道なので1時間かからないはず。急げば明るいうちに抜けられるかも。

 

 そういうわけでひたすら山道を下っていった。良い子は真似をしてはいけない。

 どうしてこんな事になったんだっけと考えて、ヒルクライムで2時間ロスしたのをちゃんと計算に入れてなかったことにこのあたりでようやく気づく。後悔先に立たず。

 

 17:30ごろ露天風呂のあたりに到着。山道抜けると突然温泉街になるのでダンジョンを抜けた先にいきなり村があるような感じがする。

 ここまで来ればもう安心。ここからのバスは夜9時くらいまであるからのんびりできる。

 

 そういうわけで温泉へ。

 反省点は多かったけど、なんだかんだで今日の予定は全部クリアしたので結果オーライということにしよう。

 

 帰りのバス停。バス停は事前にGoogleストリートビューでどこに立ってるかを確認しておくと安心。急いでると意外と見つからないので。

 なお、この時のバスの乗客は終点まで自分ひとりきりだった。休日の観光地なのに……。この路線、こんな調子でやっていけるんだろうか。

 

 19:30ごろ渋川駅へ到着。お疲れ様でした。

 

 ところでこの日は実は登山靴のデビュー戦でもあったのだけれど、履いていった登山靴が足のサイズぴったりのものだったので、ひどい目にあった。

 登山靴は、自分の足の大きさとぴったりなものを履くと、靴擦れを起こしたり下りのときにつま先が靴にガンガンあたって足の爪が死んだりするので、普通は足の大きさよりも一回り大きいものを履く。そんなことを全然知らずに革靴とおなじ感覚で登山靴を選んでしまった私の足は今回の登山で無事死亡した。

 具体的には榛名富士のあたりでだいぶやばい感じになってきていて、伊香保温泉へ下りるころはかなり痛みが激しくなっていた。

 初めて登山靴を買うときには絶対にきちんとお店の人の話を聞いて、足のサイズも測ってもらって、できれば自分でもある程度下調べをしてから買うべきだと身をもって体験した登山であった。

 そんなわけで、帰宅して速攻登山靴をゴミ箱に放り込み、しばらく後に新しく買い直す羽目になったのでした。

 

 

 今回はこのくらいで。気が向いたらまたそのうちなにか書くかも。