伊豆大島に行ったときのこと

 急に三原山の話が来たので。

 自分も去年の9月にチャリ担いで一泊二日で伊豆大島行ってチャリで島を一周して三原山登ってきたんですよ、というお話。

 

 持っていった荷物一式(収納時)

 

 持っていった荷物一式(展開時)

 

 行くときに乗った船。帰りは黄色い方の橘丸だった。一人で船に乗ってどっか行くのは初めてだったので、この時点ですでに小学生かな?ってレベルで超興奮してた。

 

 夜行便は船だー夜景だーと興奮してはしゃいでると睡眠時間が消滅するので程々にしないといけないですね(興奮しすぎてほとんど寝れなかった人)。

 

 朝の5時。ちょっと眠れたかなと思ったらもう港につく時間。

 この日は岡田(おかた)港という島の北側にある港についた(日によって到着する港が違うらしい)。ここから自転車を組み立てて島を時計回りに一周したわけですが、当初の予定では途中で動物園とかいろいろ見て回ろうとかそういうことを思っていたんですよ。でも伊豆大島って一周しても46kmくらいしかないので、自転車だといくら坂が多いといっても朝の5時から走ってりゃ10時までにはそれなりの距離はいっちゃうわけでして……。

 

 筆島。かつての火口が波の侵食で洗い流されて、火口にあった溶岩だけが残されたものだとか。

 

 波浮港。スタート地点の岡田港から見て島の反対側にある小さな港。海岸近くにあった火口を江戸時代に工事して海とつなげて港としたらしい。

 ここにはおいしいお寿司屋さんがあるという話だったのだけれど、何しろここについたのが朝8時台でな……。完全に時間の配分を間違えたわ。動物園? ああ、6時ごろに通過したわ……。

 

 地層切断面。バームクーヘンぽいということで伊豆大島がわりと推してる観光スポット。当初は崩落防止のためにコンクリで固めちゃう予定だったそうなんだけど、あけてみたら見事な地層なのでそのまま残すことにしたのだとか。

 火山博物館に行くと、この切断面を標本として剥ぎ取ったものが展示されている。

 人が関わらない観光スポットって、何時に行っても見られるから素晴らしいですよね。

 

 雰囲気がのどかすぎる火山博物館。

 ここについたのが10時過ぎくらい。島を4分の3週くらいしてようやく施設が開く時間になった……。

 バブルの頃に勢いで建てたはいいものの、その後の維持費に苦労してそうな感じの博物館。ただ、展示内容はかなりしっかりしてて、新しい情報もきちんと展示に取り入れている様子だった(かなり手作り感があったが)。

 たぶん一通り見て回るだけで専門書一冊分くらいの情報量はあったと思う。密度が濃かった。

 寝不足で朝っぱらから動き回ってたので、わりとふらふらしてて展示内容があんまり頭に入ってこなかったのが悔やまれる。

 

 火口をそのまま野球場にした場所。伊豆大島は火口ネタが多すぎて火口だった場所を見飽きるレベルだった。

 伊豆大島は自転車での観光を推しているのだけれど、全島これ山で坂しかない地形なので、ヒルクライムに自信がある人でもない限り自転車で回るのはおすすめしない。一応頑張って一周したけれど、途中かなりの部分を歩いた。

 坂はもうこりごり、と思ったあたりで一日目は終了。

 

 二日目はバスで三原山の登山口へ。チャリも積めるということだった(バスによっては積めないのもあるという話だった)ので持っていった。折りたたみはこういうときに便利。あんなとこ自転車で行けるわけないしね。

 

 と思っていたら登山口には自転車ラックが完備してるし、

 周辺には結構自転車がいるんだよな。昨日一日でヒイヒイ言ってた身としてはマジかよ以外の感想がない。本当に同じ人間なのだろうか。

 ちなみに赤い方のやつはバイクフライデーっていうやつで、完全オーダーメイドで20~40万円するという折り畳み自転車の中ではそれなりの高級車なんですよ。

 

 三原山は全体にアポカリプス感が漂っていて良かったですね。

 自分は登山口から火口回って温泉ホテルへ行き、そこから車道沿いに登山口へ戻るコースで歩きました。

 

 火口から温泉ホテルに戻るまでの道はすごい勢いで植生が回復しており、このあたりの風景を基準に三原山=木々がもっさもさ、という印象が自分の中に強く残ったのであった。(自分が行ったことのある山の写真を見せられて見事に外したことへの言い訳)

 

 二日目は三原山登山一本に絞ったのでわりと予定通りのスケジュールだったのだけれど、一日目は島一周するついでにいろいろ見て回んべというガバガバなスケジュールだったせいで観光という点ではかなり失敗した感があった。ただ、9月とはいえかなり日差しがきつかったので、日が昇りきってから動き出すとそれはそれできついものがあったかもしれない。

 帰宅して一番に思ったことは、「関東平野は自転車の天国! もう関東平野の外には自転車では出たくない! 坂は嫌!」だった。

 自転車は坂を登るための乗り物じゃないと思うんですよ!(なお半年後に山に登りながら、人間は坂を登るようには作られていないとか言い出す模様)