二子山に行ったときのこと

 

7月のこと、ゼルダで双子山のあたりをウロウロしてたら、そういえば昔途中でリタイヤした二子山があったっけな、と思いだしたのでリベンジするべく秩父にある二子山へ。

ちょうど梅雨もあけたばかりで絶好の登山日和……だと思っていた。

 

西武秩父駅から山の麓にある坂本バス停まで移動。

このバス停はだいたい二時間に一本くらいの割合でバスが来る。バスに乗りなれてくると、一時間に一本バスがあると大都会だと思える。

もう少しバスの本数が多ければ気軽に来れるんだけど、ここまで乗ってきた乗客の数は自分も含めて三人だけだったし、たぶん赤字路線なんだろうなあ……。

しまりんじゃないけど、こういうときはエンジンの付いた乗り物を導入したくなる(一応ゴールドペーパードライバー)(右と左を間違えて車道を逆走した経験あり)。

 

登山道に向けて歩き始めたところ。正面に見えるのがこれから登る二子山のたぶん西岳の方。

 

登山道に向かうための山道(まだ登山道じゃない)。

 

登山道入り口。

普段は面倒がってあんまり登山届出さないんだけど、二子山はそれなりに急峻な岩山なので、今日ばかりは死にたくないから登山届を出そうと決意していた。…………のだけれど、そもそも登山届を受け付けてくれるポストがなかった。

 

替わりにあったのがこれ。仕方ないのでカウンターをポチって山に入る。

今日の目標:死なないようにがんばる

 

メインとなる岩山まではなだらかな山道を沢沿いに進むことになる。沢沿いの山道はわりと好き。

 

今日のセーブポイント、又峠。ここから東西にある二つの岩山をよじ登ることになる。

この日は(というかこの月は)気温が高く、すでにしてわりと体力が削られていた。

まずは東岳へ。

 

こんな感じのとこから登り始める。

 

やたらと脚の長いクモみたいな虫がわりとあちこちにいた。ザトウムシというらしい。

 

この日一番身近に死を感じた場所。

 

人間って本来四本脚で移動する動物なのではないかと思いはじめる。

 

なんかの花。

 

天気が良く見晴らしはとてもいいが気温も高く、汗の量がヤバイ。体力がガリガリと削られる。

 

前の日に夜更かししてたせいもあってちょっといろいろ限界だったので、ここでしばらく昼寝。ちょうど岩の隙間で日陰になっていて、ハチが近くでぶんぶんいう音がうるさい以外は大変よい寝床であった。

あとになって考えると、汗をかきすぎたせいで少し脱水気味だったのかもしれない。水だけは大量に持っていったのだけれど、スポーツドリンクとかも持っていくべきだった。

 

そんなこんながありつつも、とりあえず東岳登頂。もともとあった看板が錆びきってなんだかわからなくなってる。

 

東岳から西岳を眺めるとこんな感じ。このときかなりバテ気味だったので、これからあれ登るのクソだりぃ、さっさと帰りたいという気持ちだった。

体力的にダメっぽかったら今日は東岳だけにして帰ろうかなと思っていた。

 

ところでこれは後になって気づいたんだけど、ヤマノススメの安全登山啓発ポスターのロケ地がちょうど東岳の山頂だったらしい。知らないうちに聖地を巡礼していた。

このポスター、よく読むと、防災ヘリは無料タクシーじゃないんだぞ今度から金取るからなっていうようなことが書いてある。

たぶん準備不足で山登って降りられなくなって防災ヘリ呼んだ人とかがいたんだろうなあ。

 

ひとまず又峠まで引き返して休憩。

 

西岳に登る人のためのしんせつな看板。

 

登山ルート。

上級者コースとか無理無理無理無理なのでおとなしく一般コース。

 

道の様子。一般コースの場合はそんなに危ない感じはなくて登り始めると拍子抜けするくらいあっという間に登れてしまった。

西岳上級コース>>>>>(越えられない壁)>>>>>東岳>>>西岳一般コース

くらいの難易度差かもしれない(いや上級コース見てないからあてずっぽうだけど)

 

てっぺん。

 

てっぺんの周りの様子。

 

登るところは一通り登ったのでちゃっちゃと帰る。

めちゃくちゃしんどかったけど、一応目的は達成できたので良かったことにしよう。

 

バス停に着いたのが15時半くらい。次のバスは約1時間後。この炎天下でバス待つの辛いなーと思っていたら、

 

とても立派な待合所があった。ホスピタリティを感じる。

 

夕方の気温が33度。このときはまあそんなもんかと思っていたけど、よく考えなくてもこの日はものすごく暑かったし、本来あんまり外で運動するのには向いてない日だったのではないかという気がする。

夏に山なんて登るもんじゃねーな。

おしまい。

 

 

 

 

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なお翌日は懲りずに関八州見晴台とかに行って死にそうになってた模様。